革の手芸・レザークラフトやるよ~!

レザークラフトご存知ですか?

革の手芸です。

これをご紹介し、皆様にキョーミを持って頂こうと言う魂胆です。

レザークラフトやるよー

私の立場は、数年間レザークラフトを楽しんだ経験者ということで、インストラクターではありません。

要するに手前味噌を自慢するということです。

不愉快を想起させないようやりますので、お付き合いください。

私がレザークラフトをやり出したのは、2007年です。

この頃レザークラフト関係環境は、日本でも段々と愛好家が増えだしたかな。と言う頃でした。

地方の書店では、参考となる書籍が限られており、あっても2冊ほど、扱っていない書店の方が多かったです。

たまたま、東京へ出張した時浅草界隈をぶらついてレザークラフト関係のお店で、総合カタログを頂き、ここに掲載されていた、「図書」を注文で入手し、集めました。

外国のものが大半でした。

現在では、目にすることが多くなっているので、愛好家の方も随分増えたのかなと思っています。

レザークラフトは手芸の範疇ですが、裁縫や編み物とは少し趣がちがって、「日曜大工」的な要素を含んでいるように思います。

私はかなり変り者の男で、10歳から編み物をやっていましたが、ほとんど、男子の愛好家に接触したことはありません。

その点、レザークラフトの男性愛好家は比較的大きい割合でいらっしゃるようです。

本革の品物はカッコいいですよね。

私の動機の100%はこれです。

立派なものは、それこそ長い修行を積まれた職人さんのお仕事ですが、素人の作品を実用にしているとなんとなく優越感やら自己満足を得られ愉快です。

レザークラフトを行うにあたり、色々な道具、工具が必要です。

手芸の範疇では、最も沢山のツールを揃える必要があります。

手作業で行うのですが、機械も存在します。

木工の機械と比較すると解り易いのですが、ホビーの範疇を越えるような機械でないと殆ど不可能な工程もあります。

例えば、漉き(任意の革の厚さにする作業)は、小さなパーツを個別に漉くことは可能ですが、大きな面積を漉くのは、業者にお任せした方がいい作業もあります。

本格的な機械を導入すれば、正確かつ繊細な「椅子」をつくることが可能な日曜大工に似ているのです。

木工の電動丸鋸の様なレベルのホビー向け機械工具もあります。

ここでは、可能な限り「手仕事」でやりたいと思いますので、道具自体を作ることもやるつもりです。

ご紹介する順番は、一つの作品を作ったときに必要だった工具とか、その作品の特徴的技法を逐次お見せいたします。

ド素人ですから、へたクソです。

それをお断りしておきます。

レザークラフトを始めるときの一番初に問題となるのが、「道具」を揃えることです。

それよりも内によりも、「革」の入手も問題です。

そこで私もチョイスした、「キット」をおススメします。

レザークラフトのキット

キットは種類があって「カービング」を楽しむ導入用と「縫い」を楽しむ導入用がありました。

「レザークラフト基本セット」と「手縫い工具セット」の二種類です。

前者には「染め」、「カービング」、に必要な最低限工具と染料、そして、セットだけで作ることができる「作品用革6種類10個キット」入りです。

後者は、道具も革も少なく、「染め」、「カービング」はありません。

「縫い」の技法を体験するだけです。

私は気が長い方ではありませんので、決められた作品を作ることはあまり好きではありません。

しかし、やったことのない分野ですし、解説も付いているので、まずは知ることと考え、前者を購入しました。

結果は、正解でした。

非常に勉強になりました。

入手困難な書籍で独学、道具、材料の調達を考えると、「キット」の選択は大正解だったということです。


進めていく上で、参考となるショップ・サイトをご紹介しておきます。

「レザークラフト・ドット・ジェーピー(http://www.leathercraft.jp/)」と言う会社です。

ここだけではありませんが、いくつもご紹介するより、ここでは一か所だけに決めておいた方が話しやすいので、私がお気に入りのこのショップとさせて頂きます。

会員登録すると、定期的に「バーゲン」のお知らせが届きかなりお買い得で材料の入手ができます。


私が選んだ、「レザークラフト基本セット」はここで、このまま検索に入れると入手できます。

ここの写真の物が全て入っているのでスターティングキットとしてはかなりお得です。


このキットで得るスキルは、「カービング」と「染め」です。

カービングはことば通り彫刻です。

実は、これをやりたかったのです。

ここでは、一般的なカービングを行いますが、種類だけでも、ご紹介しましょう。


特殊なカービングに「立体カービング」、「細密カービング」と言うのがあります。

出来上がるのは鞄などの製品ではなく、鑑賞用です。

つまり、額縁に入れて絵画として飾る物です。

これは、触れないでおきます。


次回からはカービングについてお話します。

今回は、私が初めて作った「コースター」をご覧ください。

酷い作品です。

普通なら見せないのですが、「反面教師」としては役立つと思いましたので出してみました。

無残な作品です。

カービングは「ヌメ革」に施す

カービングが誇らしげな小物と言えば、男性向きのウォーレットやジーンズ用のベルトですね。

日本では使用することがほとんどない、馬の鞍などの馬具もカッコいいです。

私の自信作であった「ランドセル」を見せてあげたかったのですが、今はありません。

次男が入学するので、ランドセルを作ってやりました。

ご存じのとおり、ランドセルは「アオリ」が非常に大きな面積ですから、そこへ総カービングしたのですが、本人が嫌がってしまい、結局、友人にあげました。

大型バイクのハーレーダビットソンの後ろに付けています。

カービングに使用する革は、おおよそ、牛革です。

鞣す方法が決まっていて、植物由来の薬品で鞣します。

「タンニン鞣し」と呼ぶもので、「ヌメ革」とも言います。

特徴は、非常に固いです。

しかし、水をよく吸い込み、この時は柔らかく、変形できます。

この変形を保ったまま乾燥せると、その形が保存されのです。

型崩れが不具合なケース・バッグやベルト、ウォーレット、馬具に向きます。

水でびちゃびちゃの状態で、表面に圧力をかけ、凹凸を作る作業が「彫刻」となるのです。

彫刻は、金属製の刻印をハンマーで叩きつける方法と、浅く切り込みを入れその切り込みを境に他方を押し込んで厚みを薄くすることにより、片方を浮きあげらせます。

凹ました部分を滑らかに押し込むことをやめることにより、浮彫状の効果を得ます。

また、細かな突起がが付けてある刻印で一定面積を押し込んで、その突起の傷に塗料で濃いめに着色することにより彫刻の「隙間」を表現します。

カービングの着色方法は4つ程あります。

水性染料で染色するタイプとペースト塗料を塗り込むタイプがあります。

それぞれさらに2通り。

水性染料を複数色で塗り絵するものと、一色染めるもの。

ペーストでは、凸面に色を付けるものと、凹面に付け、浮彫に見せる物があります。

サンプルや、プロの作品集にには最後の浮彫が多くみられます。

私もこれが一番の好みですが、もっとも熟練が必要です。

初めての頃のコースターを4種類ご覧ください。

カービング四種

左上、これは凹部分が染まっていないペースト染めです。

右上、こちらは不細工ですが、凹みを染めて、浮彫にしようとした物で無残な失敗です。

これが一番難しいカービングです。

左下、一色の水性染料で染めたもの。

右下。多色染めに挑戦したものです。

一番下のは、ガラケーだった頃、ポケットが嫌だったので、一まとめにするために作ったものです。

こちらは、庭のハイビスカスをスケッチして、カービングのがらにしました。 

オリジナルのカービング小物

十分慣れたらオリジナルに挑戦することをおススメするのですが、私は、せっかちとともにうぬぼれが大きいので、少しやったらもう出来るぐらいな気持ちになるタイプで困ったものです。

ウォーレットを作ってみました。

カービング小物

こちらは、これ以上小型の財布は不可能と考えたデザインで、紙幣もコインも入ります。

まだ、「縫い」については勉強不足であったため、上手に縫えていません。

前回のポーチは、「縫い」ではなく、革のリボンで「かがった」タイプでした。

複数の革を合わせて、袋を得るためには、「縫い」若しくはリボンによる「かがり」で行います。

このウォーレットはデザインもオリジナルで型紙から起こしました。

折り曲げて使用するため外側を幾分大きめにすることも忘れませんでした。

内側を紹介しているのは、私オリジナル技法の「名前彫り」です。

自慢なんです。

よくご覧頂けば、私の名前の「城」が毛筆の勢いを再現して掘られているのが判ると思います。


下のは、自動車のキーと免許書を一緒に持ち歩きたかったため、免許し入れをキーホルダーにしました。

リボンによる「かがり」です。

ヌメの端材が丁度余っていたので作ったのですが目下もっとも実用的です。

ウォーレットで、外側と内側に色が違っているのがお判りでしょうか。

これは、試にやってみました。

前回のポーチではうまくいったのですが、このウォーレットの方が先に作ったので、まだ慣れていませんでした。

ペーストで染色すると申しましたが、このような物に使用するペーストは一種類しか知りません。

「タン」と言う古くからある染料です。扱いが難しいのです。

「男はつらいよ」でおなじみの寅さんが持つケースですが、あれは総ヌメ製です。

カービングがなくても、「時」を付けることができ味わい深いのですが、あれほどの面積をムラなく塗り上げるのは難しいです。

一気に拭き取らねばなりません。

時間差を加えると、色が浸透していくのです。

その実験をこのウォーレットでやってみました。

外側はそのまま拭き取るタイプのやり方。

内側の「城」のは凹み塗料を残すやり方です。

ここで体得したことは、凹みに残す方法の場合、直ちに拭き取ることがコツなようです。

時間をかけると全体が染まってしまうのです。

とにかく、体得しかありません。

最初にご紹介した、「キット」では、コースターが5枚ありますので、練習できます。

次回は、カービングでしか使用しない専用道具を紹介します。

レザーカービングの道具

レザークラフトでは、カービングはそれ自体がジャンルとして独立したホビーと捉えることもできます。

つまり、カービングを施さない「ヌメ革」をそのまま使用するという方法も味わい深い作品を作ることができます。

中には、カービングが全作業工程の半分以上を占める物もあるし、全くない物もあるのです。

カービングは非常にたくさんの道具を使用します。

殆どが「刻印」です。

熟練した職人はむしろ少ない「刻印」で表現豊かな作品を作りものです。

カタログを見ると無数に近い種類の刻印がありますが、実際に使用するものは、限られており、全部を集める必要はありません。

「文字」の刻印を導入すると字体、サイズで選択肢が増え大変な数になってしまいます。

私のコースターで文字が刻印されていますが、あれはマイナスドライバイーを応用しました。

私がもっている刻印はこれが全てです。

レザーカービングの道具

この程度で不自由しませんし、頻繁に使用する伝統的な刻印は「お得基本セット」みたいな感じで入手できます。

後は、好みの物を単品で注文すればよろしい。

レザークラフトでは、パンチなどの穴あけ、金具類の取り付け作業に、材料の下に置く専用の台とハンマーが共通の道具です。

レザークラフトの現場はトントン(ドンドン)と、騒音を伴う環境です。

私の刻印では確認が難しいのでレザークラフトを扱うショップ・サイトの写真をご参考ください。

刻印はる程度分類できます。

先が曲面でつるっとしたもの、平でつるっとしたものは、圧力をくわえて浮彫を整形する刻印です。

先がザラッとしたものは、革に細かな凹みをつけて、そこに塗料が残るようにするための物で「地」に使用します。

その他で模様を刻印するものでも、伝統的、頻繁に用いられるものには名前が付けられています。

主に、「葉」の葉脈を表現するときに多様されます。

最後に、幾何学的パターンを楽しむための刻印を数本持っていると殆ど何でも表現できるはずです。

現在の刻印はほぼ全てステンレス製ですからメンテナンスは無用です。

この写真の下にある見慣れないものは、正に「レザークラフト」でのみ使用される「スゥエーベル・ナイフ」と言いう物です。

先が回転するので、ヌメに鋭い線を付けることができます。

美しい曲線を書くためのもので、線のエンドは滑らかに力を抜いて終わると植物の葉脈の線をリアルに表現できます。

これは必需品です。

レザークラフトで使用頻度の高い道具です。

最初にご紹介した「キット」には、これの練習用の革が用意されていて、それを一種類として数に入れました。